プムプアン・ドゥアンチャンの伝記映画『プムプアン(“お月様”の意)』があります。映画は未見なれど、サントラ(OST)盤のCD/VCD/DVDが発売されています。
ご当人は鬼籍の人なので、パワリー・ポンピモンという人が主演し、劇中で歌も披露してます。別歌手による吹替ではないようです。
では、主題歌とも言うべき、この曲からお聴きください。
☆ นักร้องบ้านนอก(田舎の歌手) by Paowalee Pornpimon ☆
映画だから美化されてるのか、少女っぽさが多少残る声質や容貌・衣裳も含めて、“田舎の歌手”というより、ちょっぴり垢抜けした田舎生まれの都会育ちといった薫りがします。
本家本元と聴き較べてみましょう。
☆ นักร้องบ้านนอก(田舎の歌手) by Pumpuang Duangjan ☆
思ったとおりパワリーさんに較べると遙かに泥臭く、これぞ“田舎の歌手”といった演歌風の歌い方ですね。声質からも姐御的な大人の風格が漂います。
もう一曲、わりかし好きなコミックソング《タカタン・プーク・ボー》もありました。同様に聴き較べてみてください。
余談ながら、タイ語で「タカタン」とは、バッタとかイナゴの類のこと。その「タカタン」を芸名に持つタカタン・チョラダーさんも、カヴァーで歌ってて愉しそう。オリジナルはもちろんプムプアンさん。
☆ ตั๊กแตนผูกโบว์ by Paowalee Pornpimon ☆
そもそも自分の持ち歌ではないから、ややおっかなびっくり。本来、明るい歌なのに、表面上の笑顔や派手なアクションとは裏腹に、それらが商業的に作られた印象を否めず、内心を示す歌声からは、ほんの少しだけど、懐メロ物に独有の翳りさえ感じる。
☆ ตั๊กแตนผูกโบว์ by Pumpuang Duangjan ☆
こんな若造り(?)でトンデモな出立ちも、下品になるギリギリで止まっている。さすがはこの歌の“宗家”、貫禄充分といったところ。発売時、ヒットしたかどうかわかりませんが、心の底から愉しんでいる雰囲気が伝わってきます。
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