慣れない借宿住まいだと、予期せぬことが起きるものですね。
あまりにも暑苦しいので少しでも換気を工夫しようと、窓を開放し部屋扉も開けっ放しにして、パンツ一丁でうたた寝していたところ、ふと気づいてみたら風に煽られてか、あるべきもの(しょうもないメモの類)がなくなっている。部屋の何処を捜しても見当たらない。もしやと思い、廊下を覗いたら、あったあった。
「なあ~んだ、こんな所で一人歩きしてたか。」と、ニンマリしてパンツ一丁のまま、目的物に向かってやおら部屋を出た瞬間。突然、一陣の風が吹き荒れたかと思う間もなく、世にも恐ろしいバッタ~ンという大音響と共に、部屋の扉が閉まってしまったではありませんか。おまけに、オートロックではないのに内側から施錠までされている。もう悪魔の仕業としか言いようがない。ああどうしよう、何も悪いことをしたわけではないのに・・。
しばらく、恨めしげに自室扉と睨めっこしながら思案に暮れていたが、覚悟を決めてパンツ一丁のまま2階フロントに直行することに。すると、フロントの警備員氏、夜なのに色眼鏡なんかはめちゃって、「何?その格好。電話架ければ飛んでいってあげたのに。」とニヤニヤ。着替えて電話できるくらいなら、こんな格好で降りてきやしませんよ。しかし、有り難や、本来”無い”はずの合鍵を貸してくれました。この間、あられもない姿の目撃者は、件の警備員氏のみ。合鍵借用料兼口止め料として20バーツ渡したら、嬉しそうにしてました。
ああ、よかった。
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